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昭和大学歯科病院 口腔機能リハビリテーション科
閉塞性睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に空気の通り道である上気道が閉じてしまうため、呼吸が何回も止まり、ぐっすり眠ることが出来ない病気です。
日本人ではおよそ50人に一人くらいの割でいるといわれ、大きなイビキや夜間の不眠、肥満、起床時の頭痛、日中の強い眠気などの症状があります。
これらの症状のうち日中の眠気のために仕事に支障をきたしたり、居眠りによる事故が発生するなど社会生活上重大な悪影響を引き起こし、最近マスコミでも注目されるようになりました。さらに、放っておくと高血圧症や虚血性心疾患や脳血管障害などの合併症も起こるといわれています。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群の有病率は人口の2~3%で、特に肥満や下顎の小さい人に多い病気です。
アプノモニター
アプノモニター装着の状態
OSAS患者(閉寒性睡眠時の無呼吸の)セファログラム
顎顔面形態分析
口腔内装置撤去時
黄色が気管です
口腔内装置装着時
装置をつけることで気管が広がっています
ポリソムノグラフィー装着の状態
確定診断が必要な場合は医科にてポリソムノグラフィーという検査を行い、睡眠の深さや質を調べます。また、耳鼻科的疾患のある場合は耳鼻咽喉科を紹介致します。
治療については口腔内装置を作製します。これは装置を口腔内に装着して下顎を前方に移動させて気道の拡大を図る方法です。
口腔内装置
患者さんに装着したところ
必要に応じて内科にて経鼻的持続陽圧呼吸装置(nCPAP)による治療や耳鼻科にて外科的手術などを行う場合があります。
耳鼻科での手術